省エネ住宅と次世代省エネルギー基準
1990年代、地球温暖化など、地球の環境問題が指摘され始め、世界各国で防止対策が講じられるようになりました。日本も例外ではなく、地球温暖化の防止対策の一つとして、各家庭における消費エネルギーを削減する取り組みが始まっています。
各家庭において消費されるエネルギーは、冷暖房、給湯、炊事、パソコン、冷蔵庫、テレビなど、様々なものがありますが、この中でも大半を占めているのが、冷暖房と給湯のためのエネルギーだと言われています。地球温暖化防止のためにも、エネルギー消費量を少なくしていかなければならないことから、国土交通省では、これまでの省エネルギー基準を見直し、新しい基準「次世代省エネルギー基準」を定めました。この基準に適するのと同時に、快適な室内環境を一定に保ちながら使用するエネルギーを少なくすることのできる住宅が「省エネ住宅」と言われています。
地球で起こっている温暖化を防止するために、今、何らかの手を打たないといけないという危機意識が世界各国の共通認識となった現代、日本も協力して対策をとることが強く求められ、省エネ住宅化は、国をあげて取り組んでいます。家庭の分野では、まず住まいのエネルギー消費を抑えることが、二酸化炭素の排出削減につながるという概念のもと、太陽光発電や、エコキュートには、補助金制度が発足しています。
国をあげて、様々な対策を講じ、実践することで、日本も次世代省エネ基準になりほぼ米国並みの水準に達しています。日本は南北に長い国土ですから、一概に他の先進国と比較することはできませんが、寒冷地でも、緯度が高く寒さの厳しい西欧諸国と肩を並べています。
これからも、わが国では、地球温暖化対策に向けて前向きに、様々な対策がされていくことになると思いますが、現在の次世代省エネルギー基準は、「気密性」と「断熱性」を高めることを重視しています。これは、日本の住宅が冷暖房を前提として建築されているためで、断熱、気密化により「閉じる」機能と、窓の設置により「開ける」機能を利用し、住まいを快適にするという考え方がこの基準の特色となっています。
住まいの「気密性」を高めるというと、窓の大きさや形状と誤解されてしまうことがありますが、これは、壁や天井、床などにおいて、部材と部材の間に生じる「隙間」をできるだけ少なくするという意味を示します。「しっかり閉める」「しっかり換気する」の二つが重要となり、次世代省エネ基準では、必ず給排気のための換気口が設けられ、計画的に換気が行われますから、空気は、きれいに保つことができるのです。
